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日本への留学が決まってから、ずっとすぐ側にあったパイプオルガンのことが旅立つ前に学びたかったです。 コロナで待機になったせいか、いろいろ自分の故郷であるドイツを顧みることができました。 僕は家族の関係で地元の教会の温かい和の中で育ってきたので「ホーム」というのは自分にとって大半、教会のことで成り立っていると気づきました。 ある意味の「餞別」として、教会の素晴らしいオルガンでヨハン・ゼバスティアン・バッハの前奏曲とフーガ ハ長調を演奏してみました。

ピアノの経験は何年もありましたが、本格的なオルガン演奏は初めてで、練習に9ヶ月近くかかりました。 その途中、ピアノ教師の Christian Schomers から楽譜に関するサポート、礼拝でオルガン演奏をしている母親の Karin Schirm から芸術的なアドバイスをいただきました。 また、聖堂管理役 Reinhold Bauer から楽器の興味深い説明やストップの調律をしていただきました。 僕は特に魅力があったのは「トロンボーン」という名の16’ストップで、主題を足鍵盤で弾くときにフーガの最後に入れさせていただきました。 このストップの一番大きなパイプは5メートル近くの高さですが、気温や湿度によって頻繁に調律が必要になって、何度も Bauer 氏の助けを求めました。

ちなみにですが、バッハに興味を持ったのは、2年ほど前、2018年にイギリスに住んでいた頃です。 それ以来、バッハの難曲にあふれた「平均律クラヴィーア曲集」の練習に励んでいます。